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脱原発訴え座り込み チェルノブイリ事故30年 広島

 旧ソ連のチェルノブイリ原発事故から30年となった26日、広島県原水禁と県平和運動センターが、広島市中区で脱原発を訴える座り込みをした。現地で被曝(ひばく)した人を支援する専門家を招いた講演会も開き、被害の実態を学んだ。

 平和記念公園(中区)での正午からの座り込みで、県原水禁の金子哲夫代表委員が「広島、長崎と同じ放射線被害がチェルノブイリで起きていることを忘れずに連帯を」と呼び掛けた。

 被爆者や労組員たち75人が「核と人類は共存できない」と書いた横断幕を掲げ、原爆慰霊碑を背に約30分間、無言で意思を示した。四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の再稼働反対などを訴えるアピール文を採択した。

 西区で同日夕にあった講演会には約100人が来場。市民団体チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西(大阪市)の振津かつみ医師が、この30年の健康被害を報告。「汚染で地域社会は崩壊し、被曝による健康不安は生涯続く。脱原発と再生エネルギー利用の拡大を進めるべきだ」と訴えた。(水川恭輔、森戸新士)

(2016年4月27日朝刊掲載)

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