×

ニュース

被爆資料24点 証言も サミット時期に伊勢で原爆展 広島市

 広島市は28日、来月26、27両日の主要国首脳会議に合わせ、三重県伊勢市で開く「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」の概要を発表した。動員学徒の遺品など被爆資料24点を並べ、被爆者が体験を語る。近く文書で各国首脳に来場を呼び掛ける。

 サミット期間を挟む来月22~29日、伊勢市観光文化会館で開催。被爆死した動員学徒の学生服や水筒、焼け焦げた三輪車(複製)など、広島、長崎の両原爆資料館が所蔵品を12点ずつ展示する。日本語と英語各34枚の写真パネルを置き、放射線の健康被害などを解説する。

 28日は、広島二中(現観音高)2年の時に爆心地から約2・5キロの動員先で被爆した山本定男さん(84)=東区=が体験を証言する。

 原爆展は広島、長崎両市の主催。広島市平和推進課は「各国の政府や報道機関の関係者に被爆の実態を伝え、核兵器廃絶の機運を高めたい」としている。(水川恭輔)

(2016年4月29日朝刊掲載)

年別アーカイブ