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米軍離着陸訓練 岩国回避を要請 広島県・市など

 米海兵隊岩国基地(岩国市)が原子力空母艦載機の陸上空母離着陸訓練(FCLP)の予備施設の一つに指定されたことを受け、広島県と広島、廿日市、江田島の3市は28日、岩国基地で訓練を実施しないよう求める要請文を外務、防衛両省などに送った。

 在日米軍司令部は、硫黄島(東京)で5月3~13日に計画する訓練が天候不良などで実施できない場合、同10~13日に岩国基地でする可能性がある、としている。夜間離着陸訓練(NLP)も含まれる。

 県の要請文は「訓練が実施されれば、騒音被害など住民に多大な影響を与えることになる」と強調。硫黄島で訓練を完了し、今後は岩国基地を代替施設に指定しないよう求めた。3市の要請文も同様の内容となっている。県と3市は郵便やファクスで、米国大使館(東京)と岩国基地にも送った。

 予備施設には、岩国のほか厚木(神奈川県、同9~13日)、三沢(青森県、同10~13日)の両基地が指定されている。

(2016年4月29日朝刊掲載)

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