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上関周辺の海鳥 山口県は生態調査を 海外研究者ら訴え

 日米豪など12カ国・地域の研究者たちでつくる太平洋海鳥グループの代表たちが28日、山口県庁を訪れた。中国電力の原発建設計画予定地(上関町)の周辺海域に生息する国天然記念物のカンムリウミスズメについて、生態調査と環境保全に取り組むよう県に訴えた。

 米国在住のニーナ・カーノフスキー代表(48)=写真左端=とカナダ在住のハリー・カーター保護委員長(60)=同左から3人目=が、県環境生活部の山野元審議監たちと面会した。

 カーノフスキー代表は、同海域はカンムリウミスズメが世界で唯一通年で生息しているとして貴重さを強調。「海鳥の研究は環境全体を守ることにつながる」と述べた。山野審議監は「内容は知事に伝える」と答えた。

 2人は、原発建設に反対しカンムリウミスズメの調査を続ける「上関の自然を守る会」に招かれ、26、27両日には現地を視察した。

(2016年4月29日朝刊掲載)

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