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松江で初の原爆展 7月 広島市など呼び掛け

 松江市は7月、原爆被害の実相を伝えるパネルや被爆資料の展示会を市内で開く。広島市と広島平和文化センター(広島市中区)が全国の自治体に呼び掛けて共催している原爆展の一環で、松江市での開催は初めて。

 原爆の熱線や放射線による被害を伝える解説パネルなど約50枚に加え、焼け焦げた学生服や靴、高温で表面が泡立った瓦など被爆資料約30点を展示する。会期は5日間程度で、被爆体験を語る講演会も予定する。

 広島市と同センターは1996年度、全国での原爆展を開始。2011年度までに38都道府県の48市町で開いた。松江市は、核兵器廃絶を目指す平和市長会議(会長・松井一実広島市長)に10年10月に加盟したことから、開催の呼び掛けに応じた。

 松江市総務課は「核兵器廃絶に向け、目に見える取り組みが必要と考えていた。子どもたちの平和学習に生かしたい」としている。(明知隼二)

(2012年3月18日朝刊掲載)

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