×

ニュース

復興・平和に市民が役割を 安佐南区でシンポ

 災害復興や平和構築に市民が果たす役割を考えるシンポジウムが17日、広島市安佐南区の広島市立大であった。日本NPO学会の年次大会の一環で約220人が聞き入った。

 県内外の大学教授、市民団体代表たち6人が登壇した。NPO法人ANT―Hiroshima(中区)の渡部朋子代表は、被爆地広島の復興の歩みを踏まえ「ヒロシマは平和構築が必要な地域を支える使命がある」と強調。紛争地支援などの実践を紹介した。

 防災に詳しい関西学院大の室崎益輝教授は「被災者に寄り添い、要望をくみ取って関係機関に働き掛ける存在が必要」とボランティアの役割に期待。東日本大震災に遭った福島県のNPO法人は放射線被害の現状を話した。

(2012年3月18日朝刊掲載)

年別アーカイブ