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独に学ぶ脱原発社会 松江で日本環境会議開幕

 原子力災害のリスク低減をテーマにした日本環境会議島根大会が17日、島根大(松江市)で始まった。福島第1原発事故を受け、原子力発電に頼らない社会の実現に向けた方策を2日間の日程で考える。

 初日はドイツ政府が設置したエネルギー政策の諮問機関で委員を務めたベルリン自由大のミランダ・シュラーズ教授が講演=写真。ドイツの全原子炉を廃炉にする取り組みを説明し、「日本はドイツをモデルにしてほしい」と呼び掛けた。その後、日本の環境経済学者3人と「原発災害のない社会」をテーマにパネル討議した。

 18日は、NPO法人や企業が木質バイオマスや地中熱など再生可能エネルギーを導入する国内の動きを紹介する。

 同会議は大学教授や公害問題に取り組む市民団体など約450人で組織。全国で大会をほぼ毎年開催し、29回目。初めて原発をテーマに取り上げた。(川上裕)

(2012年3月18日朝刊掲載)

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