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護憲・改憲訴え交錯 憲法記念日 広島市中区

 憲法記念日の3日、憲法をテーマにした集会や街頭活動が広島市中区であった。3月の安全保障関連法の施行を受け、護憲、改憲それぞれの立場で意見を訴えた。

 ストップ!戦争法 ヒロシマ実行委員会はハノーバー庭園で憲法集会を開催し、約2千人が集まった。作家の落合恵子さん(71)は、憲法違反との指摘がある安保法に言及し「安倍政権の動きは戦争に通じる。おかしいことにノーという姿を次世代に見せていこう」と呼び掛けた。

 第九条の会ヒロシマは原爆ドーム前で、9条改正の是非を問うシール投票を実施。「守る」とした呉市広白岳の無職西岡由紀夫さん(60)は「9条は戦争をしないという世界への公約だ」と話した。

 美しい日本の憲法をつくる広島県民の会は、政治家やジャーナリストが改憲を訴える東京のイベントをインターネット中継。「東アジア情勢が緊迫化する中、9条改正は必要」「テロや大規模災害に備えて緊急事態条項を明文化すべきだ」などの意見に約120人が耳を傾けた。(柳本真宏、八百村耕平)

(2016年5月4日朝刊掲載)

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