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憲法記念日に講演と集会 山口と下松 改憲賛否問う投票も

 憲法記念日の3日、山口、下松両市で憲法について考える集会を市民団体などが開いた。山口市内では改憲について賛否を問う街頭投票もあった。

 下松市栄町の下松教会では、日本キリスト教団下松教会などが集会を開き、57人が参加。九州大の横田耕一名誉教授が「『戦争法』から『壊憲』へ」をテーマに講演した。自民党の改憲草案について「個人を尊重していない」と指摘。「憲法9条を守れと言うだけでは説得力がない。戦争体験のない若者に9条の必要性を伝えることが大切」と訴えた。

 山口市民会館であった「憲法を守る山口集会」には約140人が参加。奈良市の宮尾耕二弁護士が、安保関連法について「憲法学者が『違憲』とする中、議論が十分に尽くされないままの採決だった」と改めて批判した。

 山口市米屋町の道場門前商店街のアーケードでは、市民団体「憲法を活(い)かす市民の会・やまぐち」が憲法9条の改憲の是非を問うシール投票を実施。「変えるべき」に投票した山口市小郡下郷、会社員鈴木和弘さん(37)は「近年の隣国やテロの脅威に備えるため、時代の流れに合わせて改憲は必要」と話していた。(原未緒、高田果歩)

(2016年5月4日朝刊掲載)

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