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震災避難者 孤立を懸念 中区で市民と意見交換

 福島第1原発事故を受けて県内に避難してきた人たちが近況を語り合う座談会が18日、広島市中区の市まちづくり市民交流プラザであった。避難者やその家族、市民たち約20人が参加し、ネットワークづくりの大切さなどを意見交換した。

 座談会で、千葉県からの避難者は「広島の情報を得るのはインターネットが頼りだ」と指摘した。参加した市民は「広島に避難し、孤立状態の人もいる。避難者とボランティアのネットワークづくりが必要だ」と応じた。

 東日本大震災で生じたがれきの受け入れを不安視する意見や、学校給食で使う食材で放射線量のチェックを求める要望も上がった。

 内部被曝(ひばく)防止に取り組む市民団体「繋(つな)がろう広島」が開いた。事務局員で府中町の堀之内ひとみさん(40)は「避難者が思いを口にする機会を今後もつくりたい」と話していた。(村田拓也)

(2012年3月19日朝刊掲載)

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