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史跡巡り「軍都」身近に 広島市中区

 広島市内に残る旧日本軍の史跡を巡るピースウオークが4日、中区であった。市民約120人が参加し、軍都だった広島の歴史に触れた。

 原爆ドームから4班に分かれて出発し、広島城周辺を中心に約5キロを散策。市民団体「旧陸軍被服支廠(ししょう)の保全を願う懇談会」メンバーの案内で、城内に建物の基礎が残る広島大本営跡や、原爆投下後に「広島壊滅」の一報を送ったとされる中国軍管区司令部跡など11カ所を約3時間かけて訪れた。

 同懇談会が毎年開き5回目。参加したピースボランティアの福島正昭さん(72)=南区=は「観光客も知らないコースなので勉強になった」。同懇談会事務局の内藤達郎さん(74)=佐伯区=は「市内には被爆建物以外の戦争史跡も多い。今後も企画し、若い世代の参加を促したい」と話していた。(和多正憲)

(2016年5月5日朝刊掲載)

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