×

ニュース

佐藤信二氏が死去 元通産相 栄作元首相の次男 84歳

 自民党の元衆院議員で、通産相や運輸相を務めた佐藤信二(さとう・しんじ)氏が3日午前0時10分、心不全のため東京都世田谷区の病院で死去した。84歳。山口県田布施町出身。自宅は公表していない。葬儀は12日午後1時から東京都目黒区碑文谷1の26の24、サレジオ教会で。喪主は妻和子(かずこ)さん。

 慶応大法学部を卒業後、会社員を経て1974年の参院選全国区で初当選。79年に衆院議員へ転身し、旧山口2区、山口2区、比例代表中国ブロックで計8回当選した。88年の竹下改造内閣で運輸相として初入閣し、96年の第2次橋本内閣で通産相を務めた。

 2005年7月の衆院本会議で、当時の小泉純一郎首相が進めた郵政民営化関連法案の採決を欠席。小泉首相が衆院を解散し、同年9月に投開票された衆院選には立候補せず政界を引退した。03年4月に勲一等旭日大綬章を受章している。

 故佐藤栄作元首相の次男で、安倍晋三首相の母洋子さんはいとこに当たる。09年12月には、沖縄返還交渉中の69年11月に当時の佐藤首相とニクソン米大統領が交わした、有事の際の沖縄への核持ち込みに関する密約文書について、保管していると明らかにしていた。

(2016年5月5日朝刊掲載)

年別アーカイブ