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平和大行進が東京出発 第1陣 8月4日広島到着

 核兵器廃絶を訴えて全国11コースを歩く「平和大行進」(日本原水協などの実行委員会主催)の第1陣が6日、東京・夢の島を出発した。ゴールは被爆71年目の夏を迎える広島。8月4日の到着を目指す。

 夢の島公園の第五福竜丸展示館前で出発集会があり、約700人が参加。日本被団協の田中熙巳(てるみ)事務局長(84)はあいさつで「何億もの人が『いらない』と言わなければ、核兵器はなくならない。被爆者の目が黒いうちに実現できるよう、一緒に力を発揮してほしい」と訴えた。

 この日は「ノーモアヒバクシャ」などと書いた横断幕を掲げ、港区まで歩いた。東京の被爆者団体「東友会」も加わり、広島で入市被爆した奥田豊治さん(86)=江戸川区=は「爆心地付近の惨状は今も忘れられない。行進を通し、戦争は二度としてはいけないと伝えたい」と意気込んでいた。大行進は59回目。ことしは日本被団協の呼び掛けに応じ、核兵器を禁止し廃絶する条約の締結を求める国際署名を各地で集めながら進む。北海道、沖縄などからも順次、スタートする。(田中美千子)

(2016年5月7日朝刊掲載)

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