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平和の尊さ継承 山口では慰霊祭

 山口県出身の戦没者の冥福を祈る県全戦没者大慰霊祭が、山口市平野の県護国神社であった。遺族たち約2千人が参列した。

 県遺族連盟の市来健之助会長(79)が「戦争の記憶を風化させないことが急務。次の世代に平和の尊さを受け継いでいく」と慰霊の言葉を述べ、遺族代表たちが玉串をささげた。

 岩国市由宇町の雪光秀敬さん(74)の父は1945年、旧満州(現中国東北部)で戦死。雪光さんは3歳だった。「悩みや夢を父と語り合いたかった。次の世代は同じ思いをしてほしくない」と願った。

 同神社には戊辰戦争(1968~69年)以降の戦没者5万2128人が祭られている。大半が第2次大戦の戦没者という。

(2016年5月11日朝刊掲載)

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