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戦争の悲惨さ語り継ぐ決意 福山市戦没者追悼式

 福山市戦没者追悼式が7日、福山市丸之内、福山城公園であった。市や市遺族会などでつくる実行委員会の主催。戦争を経験した世代が減る中、参加者は戦争の悲惨さを伝えていくと誓った。

 遺族たち約500人が霊前に花を手向けた。羽田皓市長は「平和の尊さを実感できる街にしていきます」とあいさつ。市遺族会の篠原彌之(ひろゆき)会長は「次世代に戦争を語り継ぎ、恒久的な平和を確立することが責務」と語った。

 市によると、市内の戦没者は8068人。伯父を戦争で亡くした同市千田町、会社員藤井誠之さん(55)は「多くの犠牲者たちのおかげで安心して暮らせる国ができた。平和について深く考えるきっかけになった」と話していた。

(2016年5月8日朝刊掲載)

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