×

ニュース

六ヶ所稼働前提 中電計画に理解 島根知事

 中国電力が島根原発1号機(松江市鹿島町)の廃炉工程を示した廃止措置計画で、1号機の使用済み核燃料の搬出先として青森県六ケ所村の再処理工場の稼働を前提としていることについて、島根県の溝口善兵衛知事は11日の会見で「不確定な要素はあるが、(搬出先が)変わる想定で計画は作れない」と述べ、一定の理解を示した。

 再処理工場稼働について日本原燃は現在、2018年度上期としているが、これまで延期を繰り返してきた。中電は「技術的な課題は解決されている」として稼働を見込めると判断。計画に29年度末の搬出完了を明記している。

 溝口知事は「計画を作るのが第一歩。変更になるような状況が生じればどうするかは次の問題だ」と指摘。「県として、中電が計画を変更するごとにチェックしていく」との方針を示した。

(2016年5月12日朝刊掲載)

年別アーカイブ