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核兵器廃絶 決意示して 長崎市民 オバマ氏5・27ヒロシマへ

 オバマ米大統領の広島訪問が正式発表され、もう一つの被爆地・長崎市では11日、市民から「謝罪にはこだわらない」「核兵器廃絶への決意を示して」などの声が上がった。

 多くの修学旅行生や外国人観光客が訪れる平和公園で、清掃を担当する杉山秀人さん(71)は「過去の出来事への謝罪にこだわらなくてもいいのではないか。近隣諸国も含めた世界全体が核兵器廃絶に取り組むきっかけになればいい」と期待した。

 夫が爆心地付近で原爆に遭った自営業岩永敦子さん(76)は「将来の子どもたちに同じ苦しい思いをさせないために、核兵器をなくす決意を示してほしい」とオバマ氏に求めた。

 市中心部の商店街では、美容師の渡辺大将さん(31)は「多くの人に原爆について知ってもらうためにも、米大統領の被爆地訪問は大きな意味があると思う」と話した。

(2016年5月12日朝刊掲載)

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