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「原爆被害 米に伝えて」 オバマ氏広島訪問 島根県内被爆者、決断を歓迎

 オバマ米大統領の広島訪問が正式発表されたのを受け、島根県内の被爆者からも11日、「核兵器廃絶への大きな一歩だ」と歓迎する声が相次いだ。

 大田市で同日、開かれた県原爆被爆者協議会の理事会でも、大きな話題になった。会長の原美男さん(88)=松江市玉湯町=は「よく決意してくれたと思う。原爆資料館を見て被爆者の生の声を聞いてほしい」と話した。

 約130人の会員がいる松江市原爆被爆者協議会会長の小林敏雄さん(92)=同市中原町=は「見学するオバマ大統領の姿を見て、原爆が恐ろしい被害をもたらしたという認識が米国に広がってほしい」と期待を込めた。

 この日の理事会では、高齢化する被爆者団体の存続についても議題となった。県被爆二世の会会長の松浦広昭さん(67)=同市浜佐田町=は「米国の指導者の被爆地訪問は、親の世代が長い間望んできたことでうれしい。核のない平和な世界の実現に前進するはず」と力を込めた。(西村萌、松島岳人)

(2016年5月12日朝刊掲載)

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