×

ニュース

硫黄島で艦載機訓練公開 在日米軍 岩国移転「準備進む」

 在日米海軍司令部(神奈川県横須賀市)は11日、東京都の硫黄島で3日に始めた空母艦載機の陸上空母離着陸訓練(FCLP)を報道陣に公開した。艦載機部隊は2017年ごろまでに岩国市の米海兵隊岩国基地に移転する予定で、同司令部は米側の準備は進んでいるとの認識を示した。

 訓練には、原子力空母ロナルド・レーガンを母艦とし、米海軍厚木基地(神奈川県)に所属する第5空母航空団のパイロット約100人が参加。11日はFA18スーパーホーネット戦闘攻撃機約20機が、全長約2600メートルの島の滑走路を空母の甲板に見立て、時速約200キロで車輪が地面に着いた直後に離陸する「タッチ・アンド・ゴー」などを昼夜繰り返した。訓練は13日までの予定。

 悪天候などで同島で訓練できない場合の予備施設に、岩国基地など3カ所が毎回指定されている。岩国へは艦載機59機が移転予定だが、現時点で詳細な時期は明らかにされていない。

 在日米海軍司令部広報官のロン・フランダース中佐は11日、「17年のいつでも移転が始められるよう準備を整えている。(岩国側で)必要な建物の建設が完了後、段階的に移転することになる」と述べた。(野田華奈子)

(2016年5月13日朝刊掲載)

年別アーカイブ