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被爆者の証言 ネット活用を 追悼祈念館検討会

 広島、長崎両市にある国の原爆死没者追悼平和祈念館の運営企画検討会が21日、厚生労働省であった。有識者の委員から、両館が集めた被爆者の体験記や証言ビデオをインターネット上に積極的に掲載し、活用するよう求める意見が相次いだ。

 委員8人が出席した。両館は、約13万編ある体験記と約1600人分の証言ビデオのうちホームページ掲載は体験記9編、ビデオ48人分にとどまっているとし、順次増やす方針を説明した。委員は動画投稿サイトなどを挙げ「できるだけ多く発信する努力を」などと求めた。

 広島の祈念館の岩川和行館長は、インターネット掲載について被爆者本人らの了解を得る作業を課題に挙げ「今後協議したい」と述べた。(岡田浩平)

(2012年3月22日朝刊掲載)

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