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核なき世界 担い手育成 広島県が連続講座 高校生たちを募集

 広島県は8月から来年2月にかけて、核兵器のない世界の実現に貢献する人材を育てるための連続講座「グローバル未来塾inひろしま」を開く。全国の高校生たちを対象に、核兵器廃絶や平和構築を巡る知識を教え、海外の同世代とも意見交換してもらう。受講生を募集している。

 8月19~21日にひろしま国際プラザ(東広島市)で宿泊研修、9~2月に広島市内で計7回の1日研修を予定する。原爆投下による広島の被害や核軍縮の現状を大学教授たちが講義。国際的な課題に関する国連交渉の疑似体験もある。スピーチや討議を通じ、英語力の向上も図る。

 1月4~10日には、フィリピン・マニラ近郊で海外研修を実施。発展途上国の成長を支援するアジア開発銀行(本部マニラ)の職員たちから業務の内容を聞いたり、現地の高校生と国際平和について話し合ったりする。

 最終日の2月5日、広島市内で国際平和に向けた提言を英語で発表する。

 定員20人で、原則全プログラムに参加できる県内外の15~17歳程度が対象。国内研修は無料、海外研修は渡航費約14万円が必要となる。申込書を、6月6日までに県平和推進プロジェクト・チームに郵送か持参で提出する。書類審査や面接などを経て、7月中旬に選考結果を知らせる。同チームTel082(513)2366。(松本恭治)

(2016年5月13日朝刊掲載)

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