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即興や会話劇など多彩 HIROSHIMA演劇祭 6~8月

 広島をはじめ、全国各地で活躍する劇団が特色ある舞台を繰り広げる「HIROSHIMA演劇祭」が6~8月、広島市中区のJMSアステールプラザで開かれる。5月21、22日にはプレイベントがある。

 前半は広島県外の3劇団が登場。6月3~5日は無倣舎(福岡)が、観客の体験をその場で即興劇にするプレイバックシアターの手法を生かした「ゆめみるきかい」を披露する。24、25日はカンパニーデラシネラ(東京)が「ロミオとジュリエット」を上演。読売演劇大賞で最優秀スタッフ賞に輝いた小野寺修二の演出で非日常の世界を描く。7月7、8日は「夕暮れ社 いなもり支店」(京都)の会話劇「ちょっと待って、エントロピー!!」。耳の不自由な人とのやりとりを描き、コミュニケショーンの在り方を問う。

 後半は地元勢が登場。7月23、24日に劇団Tempa(広島)が披露する「ひとでなし」は、日本語の語感を生かした書き下ろし新作。8月6、7日には、被爆者へのインタビューを基に創作した「ヒロシマの孫たち」を、地元の児童らの出演で届ける。

 5月21、22日のプレイベント(無料)では、各劇団がワークショップを開催。21日午後5時半からは劇団の主宰者らが、演劇の現状や未来を考えるシンポジウムを開く。ワークショップは定員制。アステールプラザTel082(244)8000。(余村泰樹)

(2016年5月14日朝刊掲載)

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