×

ニュース

謝罪求める要請書 オバマ氏に送付へ 広島の市民団体 オバマ氏27日広島訪問

 市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」は16日、広島市を訪れるオバマ米大統領宛ての英文の要請書をホワイトハウスへ送ると発表した。原爆投下国の大統領として広島で謝罪し、核兵器を「直ちに廃絶されるべき非人道的なもの」と宣言するよう求める。

 原爆資料館を見学し、被爆者と対面した上で「原爆投下が絶対的な過ち」と認めるよう要請。「死没者と苦難を生き抜いてきた被爆者に謝罪してください」と記す。核軍縮の進展を目指す国連作業部会への参加と核兵器の法的禁止の議論を主導することも求めた。訪問が「日米同盟強化を示すパフォーマンス」にならないよう注文を付けた。

 広島市役所で記者会見した森滝春子共同代表(77)は「謝罪し、核兵器を根底から否定することなしに、核兵器なき世界の実現はあり得ない」と強調した。同じ内容の文書を在日米大使館、外務省、広島県、市へも届ける。

(2016年5月17日朝刊掲載)

年別アーカイブ