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サッカー支援でカンボジアに夢 現地リーグで活躍 広島市西区出身の友広さん

「子どもたちを笑顔に」

 カンボジアのプロサッカーリーグで活躍する広島市西区出身の友広壮希(まさき)さん(24)が、首都プノンペンにある交流施設「ひろしまハウス」にサッカー用具を贈り、子どもたちと交流を続けている。同ハウスはNPO法人ひろしま・カンボジア市民交流会(中区)が運営。友広さんは「原爆から復興した広島と、内戦の歴史から立ち直りつつあるカンボジアが重なる」と希望のパスをつなぐ。(栾暁雨)

 友広さんは、プノンペンが本拠地のクラブチーム「カンボジアンタイガーFC」のDFとして2014年からプレーする。駒沢大を卒業後、サッカーを続けるためタイへ渡り、カンボジアのチームの誘いを受けて入団した。

 ひろしまハウスを初めて訪問したのは14年暮れ。1970年代初頭から20年近く続いた内戦の影響で、貧しくて学校に行けない子どもたちが施設に通う。交流を続けるうち、友広さんは自費でボールや文具などを購入し、寄贈するようになった。母校の高川学園高(防府市)サッカー部の後輩も協力するようになった。

 今では、所属チームの協力も得てTシャツなども寄贈。子どもたちを試合に招待したこともある。幼稚園からサッカーを始めた友広さんは「カンボジアの将来を担う子どもたちを笑顔にできるよう、支援を広げたい」と意気込む。

ひろしまハウス
 1994年の広島アジア大会でカンボジア選手を応援した市民を中心に運営する。2007年9月に開館。約60人が学習指導や職業訓練を受ける。

(2016年5月16日朝刊掲載)

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