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カンボジア 虐殺の影 広島女学院大生 ツアー報告

 カンボジアで2月下旬の6日間、スタディーツアーをした広島女学院大の学生7人が17日、広島市東区の同大で報告会をした。1970年代のポル・ポト政権による大虐殺の影響が依然残る農村やスラム街の現状を学生約350人に伝えた。

 7人は首都プノンペンや農村、タイ国境の町などを巡った。現地の非政府組織(NGO)スタッフから説明を聞いたり、資料館を見学したりして、ポル・ポト政権の虐殺の実態を学習した。

 知識人を重点的に虐殺した影響で今も教育者が少なく、教育環境が整わない現状を報告した。国際教養学部3年の小倉葵さん(20)=海田町=は「虐殺の歴史を繰り返さないためにも、目を背けず知る勇気を持たなくてはいけない」と強調した。

 ツアーは国際協力に関心がある小倉さんたちが発案。今後は、日本の小学校教科書を現地語に訳して、寄付するなどの支援を計画する。(橋原芽生)

(2016年5月18日朝刊掲載)

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