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広島県知事・市長らも 岸田外相に働き掛け オバマ氏訪問

 広島県の湯崎英彦知事と広島市の松井一実市長、広島商工会議所の金井誠太副会頭は18日、そろって外務省を訪れ、岸田文雄外相と懇談した。広島を27日に訪れるオバマ米大統領へ、被爆者との面会を働き掛けるよう求め、岸田氏は「ハードルが高いが、思いは受け止めた」と応じたという。

 懇談は約30分間で非公開。終了後、取材に応じた松井市長は「被爆者は、大統領に自分たちと同じ気持ちを持ってもらうため、証言したいと思っている」と強調。「地元の考えは分かったと外相に言ってもらえた」と語った。

 3人は外務省に先立ち、東京都港区の在日米国大使館にキャロライン・ケネディ大使を訪ね、オバマ氏の訪問実現への謝意を伝えた。訪問時の被爆者との対面についても求めたという。県、市、商議所は後日、安倍晋三首相にも直接働き掛ける方向で調整している。(田中美千子、清水大慈)

(2016年5月19日朝刊掲載)

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