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大統領宛て高2が手紙 盈進の作原さん 「被爆者と対話を」 オバマ氏27日広島訪問

 福山市の盈進高2年作原愛理さん(17)が18日、広島市を27日に訪れるオバマ米大統領へ英文の手紙を送った。「被爆者の平均年齢は80歳を超えました。時間がないのです」と現状を伝え、被爆者の話を聞いてほしいとつづっている。

 便箋8枚に手書きした手紙は「親愛なるオバマ大統領へ」で始まり、作原さんがオバマ氏のプラハ演説に感銘を受けたことを記す。被爆者について説明した上で、「被爆者の話には迫力があり、本や新聞よりも核兵器の恐ろしさを伝えます」と訴えている。

 日本語で文章を考え、辞書で英語を調べたり、教諭からアドバイスを受けたりして書き上げた。

 作原さんは同校のヒューマンライツ部に所属する。昨年、核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせて米ニューヨークを訪問。国連本部で平和への思いを同会議の関係者たちの前でスピーチし、「自分の考えをより多くの人に伝えたい」との思いを強くした。

 手紙は在日米国大使館を通じてオバマ氏へ届ける。ホワイトハウスにもメールで送る予定。作原さんは「被爆者の声を聞き、手に触れれば悲惨さを実感できるはず」と話している。(細田一歩)

(2016年5月19日朝刊掲載)

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