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核廃絶訴え署名集め 岡山 被爆2世・3世の会など

 岡山県内の被爆者の子や孫たちでつくる「岡山被爆2世・3世の会」と県原水協は19日、オバマ米大統領が27日に被爆地広島を訪問することを受け、米国などの核保有国と日本政府に対し、核兵器禁止条約の制定に向けた交渉参加を求める署名を、JR岡山駅(岡山市北区)前で集めた。

 両団体の約10人が参加。「オバマ大統領決断してください」と書かれた横断幕を掲げ、「核兵器が存在し続けることは人類への最大の脅威」「オバマ大統領は核兵器をなくす決意表明を」などと訴えて署名を呼び掛けた。

 同条約を巡っては、今月開かれた核軍縮に関する国連作業部会で米国など核保有国は欠席し、日本も反対の立場。署名活動は、8月に結成60年となる日本被団協の国際署名の一環で、集めた署名は国連へ届ける。

 同会の加百智津子世話人代表(66)は「オバマ大統領には、核保有国に核兵器廃絶を呼び掛けてほしいし、日本政府にも廃絶を進言する責任がある。署名活動が後押しになれば」と話していた。(加茂孝之)

(2016年5月20日朝刊掲載)

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