×

ニュース

折り鶴を再生 平和はがき 広島市が配布

 広島市は20日、原爆の子の像(中区)にささげられた折り鶴の再生紙で作ったポストカードを原爆資料館(同)の入館者に無料で配り始めた。見学後に原爆被害の実態や平和への思いを広めてもらう狙いで、昨年度に続く取り組み。

 絵柄は原爆ドーム、原爆慰霊碑、原爆の子の像の3種類。「伝えていこう あの日のことを」と日英両語で記す。窓口で観覧券とともに1人につき1枚を配布。東館1階のポストに投函(とうかん)するとドームや慰霊碑をあしらった専用の消印が押される。例年の入館者数を見込み、130万枚を用意した。

 出張で訪れた東京都豊島区の大学教員沢井直さん(41)は「はがきなら小学生にも伝えやすい」と話した。

 ポストカードは昨年度に被爆70年を記念して初めて配った。カードは市内の障害者就労施設約30カ所で折り鶴をほぐす作業をした。(益田里穂)

(2016年5月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ