オバマ氏訪問 意味を考える ピースフォーラム開始 広島市中区
16年5月23日
原爆や平和について学ぶヒロシマ・ピースフォーラムが21日、広島市中区で始まった。市と広島平和文化センターが共催し、大学生や一般公募の約70人が参加。初回は核兵器廃絶に向け、オバマ米大統領の広島訪問が持つ意味や国際的な影響などを議論した。
同センターの小溝泰義理事長は、核兵器廃絶には法的禁止や各国の指導者を動かす市民の意識の広がりが重要と指摘。大統領の訪問は「体験の証言など被爆者の絶え間ない努力があったからこそ」とし、「歴史的な意味を持つために、被爆者の思いを若い人が継承し、核兵器廃絶への思いが広がることが大切」と強調した。
広島市立大広島平和研究所の水本和実副所長は、今回の訪問に何を期待するかを参加者に質問。「原爆の悲惨さを知ってもらえる」など賛成意見が相次いだ。参加者は核保有国の首脳の受け止めも考察し「影響力の大きい米大統領の発言や行動に注目しているのでは」などと述べた。
参加した広島市立大1年世波里菜さん(18)=安佐北区=は「オバマ大統領を広島全体で歓迎したい。私たちが少しずつでも原爆への知識や被爆者への思いを深め、伝えていきたい」と話した。
フォーラムは7月16日まで計6日間の日程で開く。(菊本孟)
(2016年5月22日朝刊掲載)
同センターの小溝泰義理事長は、核兵器廃絶には法的禁止や各国の指導者を動かす市民の意識の広がりが重要と指摘。大統領の訪問は「体験の証言など被爆者の絶え間ない努力があったからこそ」とし、「歴史的な意味を持つために、被爆者の思いを若い人が継承し、核兵器廃絶への思いが広がることが大切」と強調した。
広島市立大広島平和研究所の水本和実副所長は、今回の訪問に何を期待するかを参加者に質問。「原爆の悲惨さを知ってもらえる」など賛成意見が相次いだ。参加者は核保有国の首脳の受け止めも考察し「影響力の大きい米大統領の発言や行動に注目しているのでは」などと述べた。
参加した広島市立大1年世波里菜さん(18)=安佐北区=は「オバマ大統領を広島全体で歓迎したい。私たちが少しずつでも原爆への知識や被爆者への思いを深め、伝えていきたい」と話した。
フォーラムは7月16日まで計6日間の日程で開く。(菊本孟)
(2016年5月22日朝刊掲載)