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オバマ氏5・27ヒロシマへ 希望のメッセージ送って 広島女学院高生 オバマ氏に訴え

 米国の現職大統領として初めて広島を訪問するオバマ大統領に向けて、広島女学院高(広島市中区)の生徒が動画や手紙でメッセージを伝えようとしている。「広島で感じたことを聞かせて」「私たちの学校に来て」…。核超大国の首脳に素直な気持ちを表現している。

 「プリーズ・ギブ・アス・ホープフル・メッセージ(私たちに希望に満ちたメッセージを下さい)」。1年生の有志25人は20日夕、校舎屋上でビデオメッセージの収録に臨んだ。オバマ氏の広島訪問が正式に決まった直後から準備を開始。原爆で多くの生徒が亡くなった同校の歴史などを盛り込んだ約3分の動画をフェイスブックにアップする。

 「プロジェクト オバマ」と銘打ち、準備の状況も逐一、フェイスブックで報告する。山下緑さん(16)=広島県府中町=は「広島で平和学習に取り組む私たちのような若者の存在を知ってほしい」と願う。

 2年今村るなさん(16)=広島市南区=はオバマ氏宛ての手紙を13日、ホワイトハウスに送った。日米とロシアの高校生が米カリフォルニア州に集まり、核軍縮について話し合うフォーラムに4月、参加した今村さんは手紙で「私たちの学校でお目に掛かり、スピーチを聞かせて」と訴えた。

 祖父が入市被爆し、原爆で亡くなった親族もいるという今村さん。「まず、被爆者の話を聞いてほしい。これまで核軍縮で十分な成果を出せていないが、広島に来ることで気持ちがどう変わったか、若い私たちと感想をシェアしてほしい」と呼び掛けた。(石川昌義)

(2016年5月22日朝刊掲載)

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