「核なき世界へ行動を」 NGOなど 日米政府へ文書送付 オバマ氏27日広島訪問
16年5月25日
核兵器廃絶を目指す非政府組織(NGO)や団体でつくる連絡会は24日、日米両政府にそれぞれ、オバマ米大統領の広島訪問を機に「核兵器なき世界」に向けて具体的に行動を起こすよう求める文書を送った。
米国政府には、オバマ氏が広島で被爆者の話を聞き、原爆投下が間違いだったとの認識を表明するよう要請。「破滅を繰り返してはならないとの決意を明確に打ち出してほしい」と求めた。ボイコットしている核軍縮策に関する国連の作業部会への参加も促した。
即時の核兵器禁止に後ろ向きな日本政府にも、禁止条約の交渉開始を支持するよう迫った。核兵器に頼らない安全保障の構築や北東アジアの非核化に向けた外交努力なども盛り込んだ。
国会内で記者会見したピースボートの川崎哲共同代表は「言葉で飾るだけの訪問に終わらせてはいけない」と強調。日本被団協の田中熙巳(てるみ)事務局長は「オバマ氏は慰霊するだけでなく、苦しみを抱えて生きている被爆者の声も聞いてほしい」と訴えた。(田中美千子)
(2016年5月25日朝刊掲載)
米国政府には、オバマ氏が広島で被爆者の話を聞き、原爆投下が間違いだったとの認識を表明するよう要請。「破滅を繰り返してはならないとの決意を明確に打ち出してほしい」と求めた。ボイコットしている核軍縮策に関する国連の作業部会への参加も促した。
即時の核兵器禁止に後ろ向きな日本政府にも、禁止条約の交渉開始を支持するよう迫った。核兵器に頼らない安全保障の構築や北東アジアの非核化に向けた外交努力なども盛り込んだ。
国会内で記者会見したピースボートの川崎哲共同代表は「言葉で飾るだけの訪問に終わらせてはいけない」と強調。日本被団協の田中熙巳(てるみ)事務局長は「オバマ氏は慰霊するだけでなく、苦しみを抱えて生きている被爆者の声も聞いてほしい」と訴えた。(田中美千子)
(2016年5月25日朝刊掲載)