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　米海兵隊岩国基地（岩国市）が原子力空母艦載機の陸上空母離着陸訓練（ＦＣＬＰ）の予備施設に指定されたことを受け、廿日市市は２５日、訓練で岩国基地を使わないよう求める要請文を外務、防衛両省などに送った。

　訓練は２７日～６月１日に硫黄島（東京）で実施。岩国基地は国内３カ所の予備施設の一つに指定された。硫黄島が使えない場合、３０日～６月１日に訓練をする可能性がある。岩国基地は５月１０～１３日にも予備施設に指定されていた。

　要請文は岩国基地の増強計画について「騒音や事故の発生など市民生活への影響が懸念される」と指摘。今回の訓練を硫黄島で完了させ、今後は岩国基地を代替施設に指定しないよう求めている。郵送とファクスで、米国大使館（東京）や岩国基地にも送った。

　広島県は２４日、中国四国防衛局に電話で同様の要請をした。

（２０１６年５月２６日朝刊掲載）