平和願いアルミ缶アート 折り鶴あしらう 廿日市で美術愛好家展
16年5月26日
広島県廿日市市の七尾中卒業生の美術愛好家でつくる「七美会」の作品展が25日、同市下平良のはつかいち美術ギャラリーで始まった。核兵器廃絶と世界平和の願いを込めたアルミ缶アートなどが並ぶ。29日まで。無料。
20~70歳代の卒業生39人と元教諭が絵画や工芸、写真など思い思いの51点を出展。実行委員7人が共同制作したアルミ缶アート「はばたけ廿日市から世界へ 平和の鶴」は縦85センチ、横75センチの額と、原爆ドームの屋根を模した直径30センチの半球状の骨組みに計120羽の折り鶴をあしらっている。
広島への原爆投下から71年になるのにちなみ、折り鶴のうち71羽はアルミ缶を利用して半年かけて仕上げた。
制作者の一人で同会事務局長の久兼敏和さん(64)は、母ナルエさん(88)が原爆投下翌日に入市被爆した。「母が目に焼き付け、幼い頃から聞いてきた悲劇が繰り返されぬよう願いを込めた」と話す。
ギャラリーでは廿日市中卒業生による「廿美会展」も同時開催されている。(長部剛)
(2016年5月26日朝刊掲載)
20~70歳代の卒業生39人と元教諭が絵画や工芸、写真など思い思いの51点を出展。実行委員7人が共同制作したアルミ缶アート「はばたけ廿日市から世界へ 平和の鶴」は縦85センチ、横75センチの額と、原爆ドームの屋根を模した直径30センチの半球状の骨組みに計120羽の折り鶴をあしらっている。
広島への原爆投下から71年になるのにちなみ、折り鶴のうち71羽はアルミ缶を利用して半年かけて仕上げた。
制作者の一人で同会事務局長の久兼敏和さん(64)は、母ナルエさん(88)が原爆投下翌日に入市被爆した。「母が目に焼き付け、幼い頃から聞いてきた悲劇が繰り返されぬよう願いを込めた」と話す。
ギャラリーでは廿日市中卒業生による「廿美会展」も同時開催されている。(長部剛)
(2016年5月26日朝刊掲載)