×

ニュース

きょう大規模規制 オバマ氏広島訪問

 オバマ米大統領が広島市を訪れる27日午後、平和記念公園と周辺道路などで、大規模な規制がある。広島県警は渋滞を避けるため、車の乗り入れ自粛を求め、周辺を走る路面電車やバスの運行会社は、時間に余裕を持って外出するよう利用者に呼び掛けている。

■平和公園と周辺

 公園内は正午から、原爆資料館付近から原爆の子の像を含む一帯の立ち入りを禁止。午後3時からは、原爆ドーム周辺と北側の旧市民球場跡地の周辺、本川西岸の緑地まで範囲を広げる。いずれも訪問終了まで。

 原爆資料館と国立広島原爆死没者追悼平和祈念館は正午で閉館。市青少年センターは開館しているが、午後3時以降は北側通路からのみ入退場できる。

■検問など

 検問は、訪問の数時間前から幹線道路など100カ所以上である。中央通りや平和大通り、相生通りなどが対象。全車両を止めて車内などを確認する場所もある。オバマ氏が通過するとみられる広島西飛行場跡地の広島ヘリポートから平和記念公園までのルートも一時的に規制する。広島高速3号線の観音―宇品間の上下線も一時、全面通行止めとなる見込み。

■公共交通

 広島電鉄(中区)は、路面電車の紙屋町西―本川町間について、訪問と重なる時間帯に合わせて、運転を見合わせる。この区間には原爆ドーム前電停がある。同社は路線バスでも、夕方に平和大通りを通る広島市役所発己斐行きなど10便の運休を決めた。市中心部でバスを運行する各社は、張り紙などで遅れや迂回(うかい)ルートに理解を求めている。

■河川・海

 第6管区海上保安本部と広島海上保安部は正午から深夜まで、市中心部の河川と周辺海域の航行自粛をプレジャーボートや漁船に要請。広島湾の沖合2キロまで設定した警戒エリアでは船を止め、立ち入り検査をする場合もある。

(2016年5月27日朝刊掲載)

年別アーカイブ