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空襲・原爆の惨状 心に刻む 岩国でパネル130枚展示

 岩国空襲や広島と長崎の原爆投下直後の惨状を伝える「原爆と戦争展」が26日、山口県岩国市山手町の市民会館で始まった。29日まで。

 爆撃で穴だらけになった岩国市中心部や、やけどに苦しむ被爆者、沖縄戦の写真などを計約130枚のパネルで紹介している。岩国空襲で投下された爆弾の破片や旧日本軍の軍服、戦争関連の書籍などの資料も多数展示している。

 岩国の原爆被害者や岩国空襲体験者たちでつくる「岩国原爆展を成功させる会」が2000年から続け、17回目。同会事務局の森脇政保さん(83)は「将来を担う若い人に見てもらいたい」と願う。

 森脇さんは広島への原爆投下で2人の姉が犠牲となった。オバマ大統領の広島訪問について「過ちを繰り返さない気があるなら、謝罪すべきだと思う」と話している。27日には岩国YMCA国際医療福祉専門学校の学生が会場を訪れ、会員から原爆投下直後の体験談を聞く。(大村隆)

(2016年5月27日朝刊掲載)

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