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イラクで9日から原爆展

■記者 東海右佐衛門直柄

 イラクの民主化や平和運動に取り組むイラク自由会議(IFC)のスブヒ・アルバドリ中央評議委員(58)が6日、広島市中区で記者会見し、イラク国内約10カ所で今月9日から順次開く広島原爆展について説明した。

 アルバドリ氏は、開戦から5年半が経過したいまも「死者が毎日出て、経済的にも悲惨な状況が続く」と強調。写真パネル65枚を巡回展示するIFC主催の原爆展に言及し「広島の惨劇をイラクの人に写真で伝え、両市民が連携して戦争のない世界をつくり上げたい」と訴えた。

 イラクの空爆被害や治安悪化の実情を訴えるため9月26日に来日したアルバドリ氏。IFCが開設した衛星テレビ局の番組をネット配信する市民団体の招きで広島を訪れ、この日は「テロや人身売買が横行する窮状」を市民交流会で訴えた。

 18日午後6時からは、この局の番組ビデオの上映会が、広島市中区の市まちづくり市民交流プラザである。ネット配信への資金援助も呼び掛ける。入場料500円。日南田さんTel090(8602)4232。

(2008年10月7日朝刊掲載)

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