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広島修道大とユニタール 紛争国復興へ協定締結

 広島修道大(広島市安佐南区)は30日、国連訓練調査研究所(ユニタール、本部スイス・ジュネーブ)と連携協力協定を結んだ。紛争国の復興支援などに協力する。

 同大であった調印式では、ユニタールのカルロス・ロペス本部長と市川太一学長が協定書を交わした。ロペス本部長は「途上国を中心とした人材育成をさらに発展させたい」と強調。市川学長は「より高度な国際教育を進める一助になれば」と期待を込めた。

 イラクをはじめ復興を目指す途上国の研修生を受け入れ、同大の教員と交流。ユニタール広島事務所(中区)での学生のインターンシップなどを想定している。

 ロペス本部長は「多国間外交の課題」について講演。一般市民が標的となる紛争の多発を踏まえ「国境を越えて対応する必要性がある」と呼び掛けた。

 調印式に先立ち、ロペス本部長は中区小町の平和大通り沿いの緑地帯で、「緑の遺産ヒロシマ」の植樹式に参加。被爆した柿の苗木を松井一実市長と植えた。(野田華奈子、田中美千子)

(2012年3月31日朝刊掲載)

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