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北朝鮮ミサイル予告 PAC3輸送艦 出港

 北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験とみられる「衛星打ち上げ」に備え、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が31日、呉市の海上自衛隊呉基地に到着し、同基地所属の輸送艦おおすみ(8900トン)に積み込まれた。1日朝、配備先の宮古島(沖縄県)に向けて出港する予定。

 航空自衛隊白山分屯基地(津市)から発射機などを搭載した車両約30台が31日午前7時ごろ、陸路で呉基地に到着。午後1時から海自隊員らが1台ずつおおすみへ運び込んだ。同基地では1日、石垣島(沖縄県)に配備するPAC3も別の輸送艦に積載する。

 防衛省は北朝鮮が予告した今月中旬に向けて、海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載したイージス艦3隻を洋上に展開。日本領域にロケット本体などが落下してきた場合は大気圏外で迎撃する。撃ち漏らした際は地上配備のPAC3が着地前に迎撃する。

 PAC3は宮古、石垣両島や沖縄本島、市ケ谷(東京)など計7カ所に配備する。(小林可奈、写真も)

(2012年4月1日朝刊掲載)

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