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福島の現実 写真で迫る ジャーナリスト那須さん 山口県光市できょうから展示 

 フォトジャーナリストの那須圭子さん(55)=光市千坊台=が、東京電力福島第1原発事故で警戒区域や計画的避難区域に指定された地域で撮影した写真展「マイプライベイトフクシマ2011―2016」が28、29日、光市室積村の伊保木コミュニティセンターである。

 地元では初めての写真展となる那須さん。2011年9月、報道写真家の故福島菊次郎さんと映画の撮影で福島県の被災地を初めて訪れて以来、通い続け、シャッターを切ってきた。

 展示するのは、同県富岡町で飼い主を失った動物の世話を続ける男性の姿、無人になった駅や国道、無残に積まれた除染袋の山などを写した50点。那須さんは「フクシマは終わっていない、人ごとではないと考えるきっかけになれば」と話す。両日とも、会場で那須さんが応対する。

 写真展は、同センターと周辺である「つばき祭り」の一環で、午前10時から午後5時まで。無料。つばき祭り実行委員会Tel0833(79)2261。(高田果歩)

(2016年5月28日朝刊掲載)

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