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島根原発 鳥取県の意見反映を 

 鳥取県の平井伸治知事は3日の記者会見で、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の再稼働問題について、隣接する鳥取県の意見の反映を11日に国へ要請する意向を示した。

 平井知事は、関西電力大飯原発(福井県)3、4号機の再稼働をめぐって枝野幸男経済産業相が2日、周辺自治体の京都府と滋賀県の理解が前提になるとした発言を評価。経産省への要請行動で「島根原発の運転に当たっても鳥取県が意見を述べ、それを国が判断材料にするように担保を取りたい」と述べた。

 11日は、原子力安全対策に必要な資機材や被曝(ひばく)医療の整備などの財源確保も関係省に要請する。

 鳥取県は昨年12月、島根原発から30キロ圏内にある境港、米子両市とともに中電と原子力安全協定を締結。国の原子力防災対策重点地域拡大に合わせ、原発立地の島根県や松江市が中電と結ぶ安全協定と同等の内容に格上げするよう中電に要請する考えも示している。(円山文雄)

(2012年4月4日朝刊掲載)

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