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親善デー 身分証要求へ 米海兵隊岩国基地 「保安を確保」

 岩国市の米海兵隊岩国基地は、5月5日に基地内を開放する「日米親善デー」で来場者への身分証明書の提示を初めて求める。基地側は「保安を確保し、入場者の安全を図るため」としている。航空ショーなどがあり、毎年25万人以上が訪れる人気イベント。入場時の混雑が予想される。

 親善デーの公式ホームページなどによると、全員が入場検査を受け、検査を円滑に進めるため、成人の来場者に運転免許証などの身分証明書の持参を求めている。提示できない場合は「警備チェックで入場に時間がかかることもある」としている。

 日本国籍がない来場者は外国人登録証明書かパスポートが必要。入場前に質問書に記入する。入場門は車両用の北門、業者門の2カ所と歩行者用の正門の1カ所。これまではバッグの中などの持ち物検査だけだった。

 親善デーは昨年、東日本大震災の影響で中止。ジェームス・スチュワート司令官が2010年6月に着任後、初の開催となる。基地監視団体「リムピース」共同代表の田村順玄市議は「厳重チェックは司令官の意向だろう」と指摘。「身分証明書を忘れて入場できない可能性もある。もっと周知が必要ではないか」と話している。(酒井亨)

(2012年4月4日朝刊掲載)

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