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　自民党岸田派（宏池会）の古賀誠名誉会長は３１日、東京都内であった派閥の勉強会「宏池会を語る会」で講演し、会長の岸田文雄外相に「ポスト安倍」に向けた奮起を促した。「今大事なのは岸田氏に総理、総裁を目指すという覚悟をしてもらうことだ」と述べた。

　古賀氏は、オバマ米大統領の広島訪問実現に岸田氏が貢献したとして「めきめきと頭角を現し、実直な人柄で人気も出ている」と持ち上げた。一方で、同派閥出身の加藤紘一元幹事長が首相の座を逃した経緯に触れ「政治の表舞台でツクシのように伸びてきた人はいったん挫折すると立ち直りが難しい」と指摘。岸田氏に対して「覚悟を持った上で、何をできるか国民に説明できるリーダーになってほしい」と期待した。

　岸田氏は講演後のあいさつで「大変心に響く、重たい話ばかりだった」と語った。

（２０１６年６月１日朝刊掲載）