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核廃絶 働き掛け強化へ 岸田外相「機運盛り上げる機会に」 オバマ氏広島訪問

 岸田文雄外相は31日の記者会見で、オバマ米大統領の広島訪問を受け、核兵器廃絶に向けた働き掛けを強めていく姿勢を強調した。主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に先立つ外相会合で発表した「広島宣言」を踏まえ、具体的な取り組みを促す考えも示した。

 岸田氏は、オバマ氏の訪問を「核兵器のない世界をつくろうとの国際的な機運を盛り上げる機会にしないといけない」と指摘。「広島宣言をベースに取り組みを働き掛ける。核兵器保有国と非保有国が協力していく雰囲気をつくる役割も果たしたい」と述べた。

 広島宣言は、包括的核実験禁止条約(CTBT)早期発効や核戦力の透明化などを求める内容。核軍縮の進展は「現実的、漸進的な手法でのみ達成できる」とし、核兵器禁止を求める非保有国とは一線を画している。(田中美千子)

(2016年6月1日朝刊掲載)

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