×

ニュース

「大統領訪問 平和の契機に」 米学生ら 被爆者の証言聞く 広島市中区

 米国のセントラルコネティカット州立大の学生たち12人と教員2人が31日、平和学習のため、広島市中区の平和記念公園を訪れた。被爆者の証言を聞くなどし、平和の尊さを考えた。

 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で、学生たちを前に、被爆者の小倉桂子さん(78)=中区=が英語で証言した。オバマ米大統領の5月27日の広島訪問に関する質問に、小倉さんが「大統領は勇気を持って来てくれた。世界の指導者が広島に目を向ける機会になれば」と答える場面もあった。

 4年のウラ・トンドスさん(24)は「体験を聞いて驚き、悲しみで胸がいっぱいになった。大統領の広島訪問が恒久平和実現へのきっかけになれば」と話した。その後、原爆資料館も見学した。

 広島、長崎両市が国内外の大学に開講を呼び掛ける「広島・長崎講座」の一環。1日は中区の袋町小平和資料館などを巡る。(森戸新士)

(2016年6月1日朝刊掲載)

年別アーカイブ