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核なき世界へ 広島県と市が連携 知事・市長が会談 オバマ氏訪問を力に

 広島県の湯崎英彦知事と広島市の松井一実市長は1日、県庁で会談した。オバマ米大統領の広島訪問を契機に、県と市が連携し、核兵器のない世界の実現に向けた取り組みを強める方針を申し合わせた。

 会談で、オバマ氏の広島訪問について、湯崎知事は「歴史的で非常に意義深い」、松井市長は「核兵器禁止条約の締結に向けた動きをさらに加速させる絶好のチャンスが来た」とあらためて評価した。

 その上で、湯崎知事は、核兵器保有国を含む各国の政治指導者に被爆地訪問をあらためて要請するなど、県と市が連携した活動の強化を提案。松井市長は「国と長崎県、長崎市も一緒に態勢を組み、役割分担し、成果を挙げるための協議をしたい」と応じた。

 このほか、県が市に対し、福祉医療費の補助率引き下げを提案している問題も取り上げた。他の事業の費用負担も踏まえて問題を整理するため、財政部門を中心に検討を進めることで合意した。(松本恭治)

(2016年6月2日朝刊掲載)

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