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　岸田文雄外相は１日、キャロライン・ケネディ駐日米大使と外務省で会談し、先月２７日のオバマ大統領の広島訪問について「大使にはさまざまな形で助言や力添えをいただいた」と謝意を伝えた。ケネディ氏は「大統領個人にとっても日米両国にとっても重要な訪問となった」と応じた。

　ケネディ氏はオバマ氏に被爆地訪問を進言し、実現を後押ししたとされる。会談では「広島の皆さんが大統領に示した温かい歓迎に感謝する。訪問成功のため岸田氏が細心の配慮をされたことも承知している」と述べた。「訪問により、日米同盟にさらなる舞台が設定された」とし、両国の関係強化につながるとの見方も示した。

　岸田氏は広島でのオバマ氏の発言を引き、「今回の訪問は一つのスタートだ」と強調。「核兵器のない世界に向け、米国と共に努力したい」と意欲を示した。（田中美千子）

（２０１６年６月２日朝刊掲載）