×

ニュース

被爆者の思い 世界へ発信 高校生平和大使 広島県内3人が意気込み

 核兵器廃絶を国内外で呼び掛ける本年度の高校生平和大使に選ばれた県内の3人が2日、広島市役所で記者会見。オバマ米大統領の広島訪問が国際的な関心を集める中、海外に被爆者の思いを伝える意気込みを語った。

 県立広島高1年岡田実優さん(15)=三原市、ノートルダム清心高2年吉田菜々子さん(17)=安芸区、舟入高2年伊藤美波さん(16)=同。岡田さんは中国新聞ジュニアライターで、被爆者の証言を伝える企画の取材を担当。「オバマ氏訪問は原爆被害を考えてもらうチャンス」と力を込めた。

 被爆3世の吉田さんは「世界平和へ『人は助け合わんといかん』という祖父の言葉を伝えたい」。伊藤さんは「絶対に廃絶するという強い意志を示す」と話した。

 平和大使は広島、長崎両市を拠点とする派遣委員会が全国から選び19代目。本年度は15都道府県から22人が参加する予定。8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れてスピーチするほか、核兵器廃絶を求める署名活動などに取り組む。(水川恭輔)

(2016年6月3日朝刊掲載)

年別アーカイブ