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カンボジアに子ども施設 広島西南RC建設

 広島市中区の広島西南ロータリークラブ(RC)が、内戦の影響で教育環境が十分でないカンボジアに、親と離れて暮らす子どもの施設を建設した。

 同国南西部のココン州に建てた施設は「ココンキッズロータリーハウス」。同RC会員の中区の会社社長徳納武使さん(61)が、競技用ボール製造のミカサ(安佐北区)の同州にある工場に勤めていた弟から教育事情を聞いたのをきっかけに、建設に取り組んだ。

 建設費約400万円は同RCの積立金のほか、友好関係を結ぶ台湾・台北市の新東RCの寄付も充て、3月に開所した。5~18歳の20人が暮らし、隣接する寺院で勉強する。広島西南RCは週1回、カンボジア人教師を寺院に派遣し、学習を支える。

 3月の開所式に出席した徳納さんは「しっかり勉強し、カンボジアの復興を担う人に育ってほしい」と願っている。(佐藤憲佑)

(2016年6月4日朝刊掲載)

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