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大和調査を呉市長に報告 職員ら ミュージアムで公開へ

 東シナ海で戦艦大和の潜水調査をした呉市職員2人と大和ミュージアムの学芸員が3日、小村和年市長に調査内容を報告した。

 市産業部学芸課の新谷博課長は、船上での調査の様子や水中で撮影した船首の菊の紋章の写真などを示して説明した。

 小村市長は「海底に71年沈む大和の姿を見て戦争の激しさを感じた。解析を進めて、大和の実際の姿を明らかにすると同時に、平和について考えるものにしたい」と話した。

 調査は、5月10~27日。長崎県五島市男女群島南176キロの地点の水深約350メートルの海底で、無人潜水探査機を使ってデジタル映像を撮影した。

 ミュージアムでは、7月中旬に調査報告会を開き、速報映像を公開する。現在、約50時間の映像と7千枚の写真を学芸員が解析中。民間業者にも委託し調査結果をミュージアムの展示に反映させる。(今井裕希)

(2016年6月4日朝刊掲載)

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